人に対して、好きなタイプ・苦手なタイプは、まああると思う。製品に対しても、やっぱり好き嫌いがある気がする。
具体的な例を出しにくいが、ぼくはスカした製品がどうも苦手だ。ウェブサイトの商品紹介や会社の理念(僕は買う前に会社情報のページをわりと見る)からそのようなオーラがにじみ出ていると、アッぼくはお呼びでないなと感じてしまい、その場を去る。
逆に、性能を突き詰めたり、高度な製造技術が使われているものは、多少外観が気に入らなくても喜んで使う。そういう職人気質な製品が好きなのだ。
こういった製品の性格は、よくもこう作り手の性格が反映されるものだと思う。そしてそれは、商品紹介の文言から「にじみ出て」くることからも、本当にちょっとの差であることが多い。対人関係でも、ちょっとの言葉の差で、この人が自分に合うかどうか、微妙に分かれることがある。言い訳すると、そんなに心が狭いわけじゃない(と思ってる)けど、製品だとなぜか対人以上に気になるのだ。
となると、口は災いの元だから、なるべく製品のことは黙っておいたほうがよいのでは、と考えることもできる。けど、僕は逆の考えで、製品に込めた想いはなるべく詳しく知りたい。そりが合わない製品とは、どうせいつか性格の不一致が起こると思ってるので、早めに知っておきたいのだ。
ぼくも自分の作ったものは割と詳しく説明を書いているつもりだけど、それによって、僕のノリが合う人・合わない人が出てくると思う。出てきてほしい。願わくば、合う人にちゃんと届けばいいなあと思う。