SANOGRAPHIX Blog

京都を拠点に活動する佐野章核 (sanographix) の個人ブログ。日記、webデザイン、読書、写真など。

Amazon Echo惜しい

三行

  • Spotify
  • はやく
  • きてくれ

Echo

Amazon Echo 買った。理由はスマートスピーカーでシェア1位はAmazonだし日本でもそうなるだろうと思ったから。

Amazon Echo (Newモデル)、チャコール (ファブリック)

Amazon Echo (Newモデル)、チャコール (ファブリック)

年末に買って、1ヶ月ほど使ってみている。朝の天気予報とラーメンタイマーは便利で頻繁に使っているものの、逆にパッと浮かぶ用途がそれしかないのはチープな感じがする。どうしてそれ以外になかなか使えないかというと、どういうコマンドを受け付けるかトライ&エラーで探っていかなければならず、けっこう能動的に働きかけないといけないからだ。手探り感が強く、まだ自在にコントロールできている実感は全然ない。目玉であったFire TV連携も日本ではまだ使えない。

いまのところ、音声コマンドとは本当に文字通り音声コマンドだなあと感じる。多少の表記ゆれは吸収するものの、ある程度決まったとおりに発音しないとコマンドは通らない。EchoでAmazonの買い物ができるかテストしていたとき、試しにルンバか何かをカートに入れて、「注文しますか?」の質問に「いやいいです」と答えたところ、無慈悲に注文されてしまった。そこは「いいえ」と答えなければならなかった。*1

こうなったら、音楽を流すことにしてスピーカーの本分を全うしてほしい。残念ながらSpotifyが対応時期未定のため、しぶしぶAmazon Musicを使うことにした。

ところが、Amazon Musicが思いのほかイマイチなのだ。当初は、音が出ればどのサービスでも変わらんだろ、と思っていた(雑)。が、ずぶの素人が聴いても精度が低いというか、正直言ってBGMにするには耐えられないものがあった。たとえば、適当なジャンルのプレイリストを流すと1曲目からベタベタなやつが出てきて笑ってしまう。ベタな選曲が多すぎてもつまらない、ということがわかって興味深かった。また、「R&B流して」でなぜか60年代R&Bステーションが優先して再生されて「そうじゃない」と思ったり、「ボサノヴァ流して」で最初はよかったけど途中から全然別のジャンルの曲が流れ出して不思議に思ったら歌詞に ボサノヴァ が含まれていただけだったりした。僕が聴いた限りでは選曲が不自然すぎて、人間らしさが感じられなかった。YouTubeのレコメンドに人間らしさは別に要らないが、BGMの選曲に人間らしさがないと途端に物足りなくなるのは自分でも不思議だ。うーん、難癖っぽいけど聴いたら分かってもらえると思うので、嘘だと思ったら実際に聴いてほしい……。

というわけで、現状Echoで一番よく使う用途は「単なるBluetoothスピーカーとして、スマホからSpotifyを再生する」だ。悲しい……。当然ながら、Spotifyでいつも聴いてる通りの曲が流れる。Spotifyは、公式がキュレーションしているプレイリストは毎週/毎月のように曲の入れ替えがあり、選曲にも不満がない。そうしたプレイリストだけでなく、機械的な類似曲レコメンドも別途やってくれる。そのバランスが良いのだ。

もしSpotifyがEchoで使えるようになれば、Amazon Musicの違和感が果たして本当に選曲に問題があるのか、それとも僕の音声コマンドがサービスの真価を発揮できていないのか、すべてがわかるだろう。というのも、Amazon Musicでは「落ち着く曲」みたいなムード指定のコマンドで認識する単語としない単語があったり、プレイリスト名を言っても認識してもらえなかったりしたからだ。もしSpotifyのコマンド認識がこれと同等なら、やっぱりSpotifyでもまともに曲が聴けない可能性が高い。いずれにしても対応してくれないと分からないが、いつまでたっても対応しないのでやきもきしている……。

待ちきれないのでGoogle Homeを買ってしまおうかとも考えたが、家に2台もスピーカーいらないし、Google Homeは年末いきなり半額セールをやった過去があり、定価で買うのが躊躇われる。

ちなみにBluetoothスピーカーとしての音質は不満はないけど、同じ価格帯ならもうちょっといいスピーカー買えると思わなくもない。あと音量調節に若干不満があり、Bluetooth接続だと音量がちょっと小さいのと、音量の調節をもう一段階小刻みに指定したい(ボリューム3では小さく、4では大きすぎる。3.5くらいにしたい)。全体的な感想としては表題の通り惜しい。

*1:慌てて即座に注文キャンセルした