SANOGRAPHIX Blog

京都を拠点に活動する佐野章核 (sanographix) の個人ブログ。日記、webデザイン、読書、写真など。

見た目だけじゃない実力派ヘッドホン「MEZE 99 Classics」買った

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ヘッドホン「MEZE 99 Classics」がどうもすごいらしい、と風の噂を聞いて買ってみた。続けて買いすぎてる気がするのでそろそろ止めたい。

何がすごいのか端的に表現すると「外観・装着感・音質・コスパのすべてが高水準なヘッドホン」という稀有な存在であるところ。それらすべてを満たしたヘッドホンは滅多になく、大抵いずれかを妥協せざるを得ない。

外観

写真の通り、めちゃくちゃかっこいい。かっこよくないですか? カラバリはゴールドとシルバーがあり、ゴールドを選んだ。特徴的なのは木製イヤーカップ(クルミ材)で、箱を開けたとき木の匂いが漂う。全体に纏う雰囲気が楽器のようでもある。楽器弾けないけど。

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装着感

メガネで何時間でも着けていられるヘッドホンが欲しくて、本機はまさにそれを満たしている。側圧の締め付けは強すぎず弱すぎない絶妙な加減で、パッドも肉厚なので耳が痛くなりにくい。またヘッドバンドは、装着すると勝手に伸びていく無段階調整式。この伸縮機構もスムーズに動作してストレスがない。

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[左]パッドはモチモチした触感で、メガネの上からでも痛くなりにくい / [右]ケーブルは両出しタイプ。ちょっと取り回しが面倒。あとタッチノイズがまあまあある

音質

音質を的確に聞き取れているか自信がない / それを表現する語彙がないことをご了承いただいたうえで参考程度に読んでいただければと思うのだけど、フラット寄りでありつつも多くのジャンルで力強くきらびやかに鳴る。あんまりこの音嫌いって人いないはず。

装着感の良さから家ではゼンハイザーのHD598をメインに使っていたが、聴くジャンル的に合わねーよなと思っていたのだった。実際ちょっとパンチの効いた曲で角が取れすぎる印象があり*1、『99 Classics』で聴き比べてみると、こちらのほうが元気があってよろしい。かといって刺さりそうな曲でも刺さらずに聴けて、1日中着けっぱホンにふさわしい聴き疲れなさ。

音場も広く、密閉型のわりに閉塞感は感じられない。そのせいか分からないが結構な音漏れが発生するのが想定外だった。電車で使うと隣の人に聞こえてしまいそうだ。遮音性は平均的だと思う。

どうせ圧縮音源を聴くのだから音質がどうのこうのって意味ない気がしてるけど、逆に言うとここまでの投資ならちゃんと差を感じ取れるが、これ以上の高みを目指すのは自分にとっては意味が薄いように思う。

コスパ

ぎりぎり衝動買いできる価格だと思う。実際、モノは凄く良いので、見た目で一目惚れして選んでしまっても価格以上の満足感は得られる。ただし放り投げたりとかラフに扱える印象ではないため、耐久性はあまり期待していない。あとたまにAmazonでセールやってるので覗いてみるといいかも。

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[左]なんかいろんな賞を多数受賞、的なアピールのあるパッケージ / [右]ケースが付属。余談だがHD598の収納にジャストサイズだった
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ほんとはBluetoothで繋ぎたいし、普段は木製だのなんだので製品選ぶことほぼないが、抗いがたい魅力がこのヘッドホンにはある。試聴できる環境が近所になく、わりと眉唾な状態でネットで買ったのだが、良い意味で想像を裏切られた。あらゆる人に諸手を挙げておすすめできる。