初めてホームページ*1を作って公開したのは中学2年のときだった。家のインターネットが定額制になってしばらく経った頃。
同じ学年で仲の良かった5, 6人のグループがいて、皆が自分で作ったウェブサイトを持っていた。サイトを作るために覚えることは今よりずっと少なかったし、多少なにか作法が間違っていても誰も気にしなかった。サイトには日記とレンタル掲示板が各々くっついていて、学校で会って話せばいいのにわざわざ日記や掲示板でやりとりしていた。
彼らがいまそれをどう振り返るか、もはや誰の連絡先も分からないし知る由もない。が、少なくとも自分にとっては、その後の道を決めるときに重要な体験だった。金欠な学生にとって、楽しくてお金のかからない趣味だと感じていたのかもしれない。だから中学以降も更新を続けて、そのうち学祭のサイトや、親戚の会社のサイトを作ったりした。自分のサイトも、中学時代からいくつかドメイン変遷をしながら、40回以上作り直して今に至る*2。
その間、コミュニケーションの場はmixiやらあれやこれやに数年おきに移り変わっていった。ジオシティーズは消えてしまった。Flashも再生できなくなった。
自分のサイトは、直近だと2016年と2018年にマイナーチェンジをしている。突然現代の話に戻って恐縮だが、そろそろ見直すタイミングかなと思い、昨年の年末から年始にかけて更新した。
画像を見るとわかるようにフルスクラッチではなくて必要な箇所を作り変えた。以下で書くやりたいことを達成できる部分だけ作ればよかったのと、もともとのサイトがLighthouseで計測して100点ではないがそれに近いスコアを出せるようチューニング済だったことが理由。
やりたかったこと・その1は、プロジェクトのページにストーリーをくっつけることだ。
なにか作ったときに習慣で、それにまつわるエピソードをブログに書いている。しかし、プロジェクトには2012年から今まで続けているのもあるので、ブログ記事は参照先として少し時間的にも距離的にも遠いし、もう少し俯瞰したところから説明してみたいと感じていた。
以下のように3つのプロジェクトの説明を読めるようにした。ひとまず3つ。
やりたかったこと・その2は、散らばっている個人サイトたちを整理することだ。
レンタルサーバーに始まり、GitHub Pages、Netlify、Firebase Hostingと、なんだか気づけば色々なホスティングサービスにそれぞれサイトを無秩序に置いていることになってしまった。皆様のなかにも経験ある方がいるかもしれない。また、僕はブログを新・旧ふたつ持っていて*4、有り難いことに旧ブログにも地味にアクセスがあるようなので、これらが分断されているのは客観的にわかりづらいし勿体ないよなあと思っていた。
今回の整理を図にすると次のようになる。
メインのサイトを起点に各ページを繋ぐ構成にし、ろくに使っていないドメインはリダイレクトした。このほか所属している団体のサイトを2,3持っているが、それらは除外して個人プロジェクトに絞った。
具体的にどのように繋いだか。以下に3つの画面のスクリーンショットを貼ってみた。この3つのホスティングサービスはそれぞれ全く違うが、相互に遷移したとき同一サイトっぽく見えるようにしてある。
自分のサイトのことは言うなれば自己満足なので、本題に入る前にノスタルジックな書き出しで始めてみたのだった。