
もう6月も半ばかよ、ということで上半期に観た映画・ドラマを振り返る。なお今年”観た”なので公開年が過去の作品も含まれる。
映画
- 陪審員2番
- 究極の選択を迫られる主人公。自分ならどうするか? で観たあと語りたくなること請け合い。裁判員制度のある日本でもまったく他人事ではない。
- トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦
- 今年の話題はこの映画一色でしたね。わたしはファンボーイらしく香港のセット展示に行ってきて、現地の熱量も感じられたのがよかった。
- ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!
- なんと京都の映画館にしては珍しく席が埋まっていた!ともかく「1」が凄まじく面白いので、まだ観ていなければまずは1だけでもおすすめする。
- アンジェントルメン
- ヘンリー・カヴィルとアラン・リッチソンが楽しそうにしているのが見られて満足。
- アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方
- 彼は師の教えを守っているだけなのだと明かされる野心的な一作。それはそうとバッキーがトランプになっちゃった件。「似てなさそうなのに激似」で、すごい領域に達している。
- キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド
- バッキー...
- 教皇選挙
- 非常にタイムリーだとして話題になった一作。クライマックスのとある展開に、劇場にどよめきが起こった。キリスト教1ミリも知らなくても全く問題なく楽しめたので実はハードルはかなり低い。
- ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!
- 手仕事の素晴らしさを教えてくれる一作。アニメーションのすさまじい凝りように感動しつつ、タイトに82分できっちり笑わせてくれる。大満足。
- パディントン 消えた黄金郷の秘密
- パディントン大大大大大好き。というのも、「前半で散々ギャグで笑わせて、後半でそれらの伏線をもれなく回収し切る」伏線回収のお手本のような映画だから。特に「2」は極まっているが、今作も相当ハイレベル。ベン・ウィショーのASMR声が好きなら尚更おすすめである。
- サンダーボルツ*
- 最近のマーベルのなかでは一番好き。エンディングテーマにスターシップは反則級に良い。
- ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング
- トム・クルーズが体を張って映画館に人を呼んでいる、メタ的な感動が多くを占めるが実際感動する。潜水艦セットのスケール感と「死にそう感」だけでも満足。
ドラマ
- コブラ会 シーズン6 パート3
- 自分の大好物な要素「師の失敗と成長」をじっくり描いてくれて本当にありがとう。各キャラの立ちっぷりも見事。キッズも親御さんももれなく楽しめる作品だと思う。見続けてきてよかった。
- 窓際のスパイ シーズン4まで
- シーズン1から通しで一気に観た。落ちこぼればかり集まったスパイ組織が、そのダメっぷりに苦戦しつつも様々な事件に奮闘するスパイスリラー。特にゲイリー・オールドマン演じるラムのキャラの濃さは色々な意味で強烈である。彼はこれを引退作とするようで(本当かどうか分からないが)、ぜひ見届けよう。
- ザ・ペンギン
- おいおいおい、まさかこんなに面白いとは。バットマン不在のゴッサムシティを舞台に、どん底からの成り上がりと復讐を果たすべく暗躍する人々の重厚なマフィアドラマが展開される。
- アドレセンス
- ストーリーも衝撃的だったが、映像ですよ映像。メイキング見ましたか? どれだけ手間暇かけて1カット撮影してるのか。1カット作品のハードルをぐぐっと上げてしまった。
- ジ・オファー / ゴッドファーザーに賭けた男
- マフィア映画を作っていたらマフィアに狙われた件。実話に基づくエクストリームお仕事ドラマだ。映画制作は命懸けである。それにしてもParamount+配信でパラマウントの重役をけちょんけちょんに描けるのは、言論の自由を実感する。
- セヴェランス シーズン2
- 「職場とプライベートで人格を分離する」おもしろ設定を自在に使って話を広げてきたシーズン2。サブプロットが少し多くてややこしいが、終盤一気に収束する展開は大変盛り上がる。主要なエピソードの最後におまけのメイキング映像が挟まるのが嬉しい。
- キャシアン・アンドー シーズン2
- こんな地味な題材…と思いきや、蓋を開けてみれば、Disney+でトップクラスに好きなドラマになった。時代のうねりに翻弄されつつ命懸けで細い希望を繋ぐ者たちのアツい群像劇。凝りに凝った小道具たちも、スターウォーズ世界での生活を想像できて楽しい。
- フレンズ&ネイバーズ
- 「ブレイキング・バッドか?」-> 「パラサイトみたいになってきた」-> 「こんなナイブズ・アウトみたいな?」という、一粒で何度も美味しいお得なシリーズ。ジョン・ハムのおとぼけ感とイケボは大変魅力的。最終話よく1時間でまとめたで賞。
- リーチャー ~正義のアウトロー~ シーズン3
- (視聴継続中)シーズン1・2より面白い気がする。マッチョが悪人をボコボコにする、いわば「スカッとUSA」感が持ち味なシリーズであるが、前シーズンよりも目的が明確で観やすくなった。時折挟まるユーモアもチャーミングでまた良い。
- フォー・オール・マンカインド シーズン3まで
- これも面白すぎるだろうが……。ソ連との宇宙開発競争が終わらなかった世界が舞台の歴史改変SF。優れたNASAお仕事ドラマでありつつ、徹底してそこに携わる人々にフォーカスしているのが良い。スケールの壮大さと人間の強さ・弱さが浮き彫りになる展開とがバランスよく両立している。そして人類は争いを宇宙にも持ち込むのである。
なんか驚き屋のようになってしまった。が、ここに挙げた作品は誇張なくいずれも大変よくできており、どれをとってもおすすめできる。特にドラマは離脱せず視聴継続している時点で、相当面白いと言えるわけなので。
2025年下半期は、ともかく何といってもスーパーマンとピースメイカー シーズン2でしょう。ジェームズ・ガン作品大好きなので夢のような下半期である。それとGEN Vとフォールアウトのシーズン2も恐らく今年だろうから待ち遠しい。