身軽に出かけたいときに便利なスリングバッグ。前掛けすると防犯性が高まることから、とりわけ旅行のサブバッグに推奨している主張をネットでよく見かける。まあそうかなと思う。
がしかし現実には、なんも入んねーだろと思うほど小さいスリングバッグがやたらと多い。最低限の荷物といえども、ペットボトル、モバイルバッテリー、折りたたみ傘、カメラ、常備薬等々、これくらいはバッグに入らないと困ってしまう。
というわけでCYCOPの機能満載なスリングバッグ「DaySling 2.0」がおもしろそうだったので買ってみた。Kickstartar発の製品で、現在は公式サイトから注文できる。
色は2色あるけど、色によって性能が全然違うのがおもしろい。グレー(PRO)はカット耐性特化、黒(EXPLORER)は防水性能特化。僕はグレーにしてみた。
仕分けが捗る3層構造
特徴的なのが、収納部が3層に分かれていること。
最も手前にあるのが薄めの書類や財布、タブレットなどを入れておくレイヤー。ジッパーに南京錠穴があるのはここだけであることから、やはり貴重品を入れる想定なのだろう。なおタブレットにはかなりサイズ感がタイトで、タブレットの収納を前提に考えてる方は注意されたし。
続いてその外側には、メッシュポケットで埋め尽くされた小物入れレイヤーがある。
いわゆるガジェットポーチを使わず、ここのメッシュポケットに直接ケーブルやバッテリー類を収納していくのが良いみたい。
またこのレイヤーはあえて「開きすぎない」ように、左右にストッパーがある。これがあると、中身を一覧できる程度にはガバッと開きつつ、荷物が落下してしまうのを防いでくれる。特に移動中に立ったままジッパーを開けたときに便利さを実感する。
最後の外側のレイヤーは、衣類やかさばるものを入れられるように、最もゆとりをもったキャパシティがある。加えて、ここの容量は拡張できるようになっていて、左右の圧縮紐でシルエットを調整できる。
実はあった4層目
3層と書いたけど実は隠しポケットを含めると4層ある。
写真にあるような磁石式の隠しポケットがついていて、片手で開閉できることからスマホを入れるのに地味に便利。磁石の強さも十分で、中身が飛び出るようなこともない。
微妙なところ
- 一番外側のレイヤー左右の圧縮紐が徐々に緩くなってきて、圧縮の意味があまりない
- 高さのあるものは一番外側のレイヤーにしか入らない。そして外側にはクッションがないので、カメラの収納にはやや不安がある
- 止水ジッパーが開けづらい。ジッパー用の潤滑剤で改善するかも?
- ストラップに滑り止めがついていたけど、不便なので外してしまった
- 機能豊富なぶんやや重い
というような気になりがあるが、メリットのほうが明らかに上回っている。
ここから余談。昨年秋にこのバッグを予約したものの、待てど暮らせど発送されなかった。実は、何らかの手違いで注文キャンセル扱いになっていた、ということが問い合わせた結果わかった。まあこういうこともあるよな。サポートのレスポンスは速くて対応も丁寧でした。
そういうわけで届いたときの喜びもひとしお。いまはこうして元気にサブバッグとして活躍してもらっている。