SANOGRAPHIX Blog

京都を拠点に活動する佐野章核 (sanographix) の個人ブログ。日記、webデザイン、読書、写真など。

掃除と読書

部屋の片付けと読書していたら1日が終わった。

なにかと溜まった小型家電をまとめて捨てたら(リサイクルBOXに出したら)結構すっきりした。電子機器類を捨てるときなぜか興奮する。単価が高いからかもしれない。

部屋そこまで散らかっていないと思うけど、かといって綺麗ではない。中途半端で特徴が無いので、どうせならどちらかに振り切りたい。

あれこれ買いたい時期と思い切って捨てたい時期の周期がある気がする。捨てたらすっきりするんだけど、べつにそれを維持しようとも思えなくて、気分次第でものが増えたり減ったりする。部屋は心の状態を表すとかなんとか言われていたような気もする、そういえば。

読書はこれ読んだ。

普通のデザイン―日常に宿る美のかたち

普通のデザイン―日常に宿る美のかたち

表題の普通のデザインに触れているのは最終章だけで、全体としては、日本古来の美意識とデザインについてだった。日本の建築にはもともと壁の概念がなくて、仕切りをはっきりつくらないといった話がおもしろかった。夏暑いため(風通しをよくするため)といった機能上の理由もあるのだろうけど、曖昧な状態を愛する日本的な感覚がそれによって育まれたと考えるとおもしろい。

寺や庭に出かけるときを思い出すと納得がいく。石置いてあるだけで立ち入り禁止を表すとか、物理的にはなんの効果もないけど、意味がわかる人はそれ以上は進まない。何かにつけてハイコンテクストだと感じる。

そういう感覚を、おもしろいと思いつつ、やっぱりいいなあと感じるから、しょっちゅう庭見に行くわけだ。せっかくそういう感覚があるのだから、日頃の制作物にもうちょっと意識的に反映させたい気がする。