SANOGRAPHIX Blog

京都を拠点に活動する佐野章核 (sanographix) の個人ブログ。日記、webデザイン、読書、写真など。

小型軽量カメラバッグ、Brevitē「The Jumper Photo」買った

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完璧なカメラバッグは存在しないので、完璧に近いバッグを探してああだこうだするわけだが、今回 Brevitē「The Jumper Photo」を購入した。以前、Brevitēの「The Rucksack」を使っているという記事を書いたように、同ブランドのバッグでアップデートしたかたちになる。そこで、Jumper Photo の使用感を Rucksack と比較しつつまとめてみたい。

brevite.co

外観

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全体像。左肩部の黒い物体はカメラ固定器具のPeak Design Capture

外観に関しては、jansportインスパイア系と言うべきか、オールドスクールな見た目で仰々しくなく映る。そのためか80年代風の製品プロモーションが行われていて、正直そこは惹かれなかったけどプロモーション主旨はわかる。

カラーバリエーションはなんと10色もある。買ったのはパイングリーン。実物はこの記事の写真よりも少し濃い色かもしれない(すいません)。カラバリのラインナップにはかなり奇抜な色も含まれてるが、使いやすい色としては定番の黒のほか、グレー、タン、ブルーあたりは良いんじゃないでしょうか。

小型軽量な日帰りサイズ

このバッグで最も気に入った点は、小型軽量であることだった。とかく重たくなりがちなカメラバッグで、本体およそ800g(吊りはかりにて実測参考値)に抑えられているのが魅力。ただ、全体的に小型なので上段のフリースペースは高さ17cmほどしかなく、そこまで多くの荷物は入らない。着替えを何着も入れたりするのは無理だろう。僕の場合は撮影がほとんど日帰りであること*1から、このようなスタイルで使うときには小型軽量のメリットを活かして機動性高く撮影できるはず。

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上部にはそれほど入りません。荷物はよく吟味しよう

サイズや重量をThe Rucksackと比較すると、一回り小ぶりになり、カメラインサートが取り外せなくなったことが軽量化に貢献していると思われる。カメラインサート固定化は大歓迎で、The Rucksackではインサートとの隙間に荷物がポロポロ挟まってしまって見苦しかったし、そもそも一度も取り外したことなかった。だから固定して余計な布の重量を減らしてもらったほうがよい。

上段収納はRucksackよりもガッツリ小さくなった。しかし、単純なジッパー式になったことで格段に取り回しやすくなったと感じる。Rucksackで上段荷物を取り出すには、まず2つのバックルを外し、さらに内部の紐を緩める必要があった。どうやっても片手で行うのは無理だったが、Jumper Photoではバッグを地面に下ろすことなく片手で開閉できる。

カメラ収納

上段はさきほど述べたので下段に移ると、カメラ収納部がある。カメラバッグだけあってここはさすがに充実している。特にミラーレスなら空間を変に持て余すことなく収納できる。ジッパーまわりには多少の布の遊びもあるので、思った以上に充分な余裕がある。ジッパーにはYKK製かどうか特に記載がないが、動きが妙に滑らかだったことも付け加えておく。

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ミラーレスに合わせたサイズ感で、過不足なく機材を収納できる。取り出しもスムーズ

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手持ちのレンズで一番長いXF55-200mmを縦に入れてみた。思い切りはみ出ているが、この状態からなんの問題もなくジッパーを閉めることができる

こまごました収納

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そのほかの収納としては、メッシュポケット付き小物入れがある(写真左)。Rucksackではこの外側にフラップがあったが、省略されたことでアクセスしやすくなっていて嬉しい。意外と深さがあるので(実測18cm)、予備バッテリーやレンズペンなどを入れておくには充分だろう。

また、背面にはパスポートポケットがある(写真右)。背面隠しポケットあるの最近流行ってるよね。公称iPhone 11 Pro Maxが入るサイズで実際その通りなのだが、背中に異物感があって背負いごこちが悪化する。やはりパスポートくらいの厚さ(硬さ)に留めておいたほうがよさそうだ。……とはいうもののパスポートって大抵ケースや財布に入れるし裸で持つことはほとんどないんだよな……。

最後にラップトップスリーブ。ここだけ止水ジッパーが使われている。ただし、バッグ自体の防水性能は特に謳われていないので保険的な意味合いだろうなと思う。16インチMacBook Proを入れてみたところ問題なく収まった。が普段はiPadを入れている。iPadのLightroomが良いんだよね。

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16インチMacBook Proまで収納可能なサイズ

余談にはなるが、個人的にはPCのLightroom ClassicよりもiPadのLightroomのほうが写真選定や現像作業が速く進むので、iPadで大まかな作業を終えてから母艦であるLightroom Classicに同期させるフローが気に入っている。


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BrevitēのThe Rucksackから乗り換えた観点では、使い勝手の悪かった部分が数多く解消されていて好印象。ひとつ文句を言うなら、いくらローテク趣味の製品とはいえチェストストラップがないのは実用上困る。後付けで装着する道がなくもないが、後付けだと位置がずり落ちたりするわけで、できれば最初から装備されてほしかった。

それ以外は取り立てて言うほどの問題はないし、日帰り撮影の相棒として充分な仕事を果たしてくれる。あと黒いバッグに飽きた人にも良いんじゃないでしょうか。

良いところ

  • 実測800gの小型軽量
  • カラバリ
  • ジッパーの滑りが良い
  • 必要十分な収納

微妙なところ

  • チェストストラップがない
  • 三脚/水筒ポケットがキツくて500mlペットボトルを入れるのに難儀する
  • やっぱり上段収納はもう少し広くてもよかったと感じる

*1:泊りがけの旅行には別の旅行バッグを使っている