SANOGRAPHIX Blog

京都を拠点に活動する佐野章核 (sanographix) の個人ブログ。日記、webデザイン、読書、写真など。

旅行の荷造りのかわりに「防災用具のパッキング」をやっている

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旅行に行けるなら*1荷造りの準備も楽しいものだが、去年に続いて今年までも実践の機会をろくに作れずにいた。そこで気を紛らわせるため、防災用具の準備をしている。やってみると旅行のパッキングとの共通点が発見できた。

きっかけ

きっかけは自宅の火災報知器が鳴ったことだった。

アラームが止まる気配がないので避難しようと思ったとき、出来合いの非常用バッグを一応持っていたことが頭によぎった。しかし、「火災報知器の誤作動かもしれないし、あからさまなバッグを持ち出すのは気恥ずかしい」という正常性バイアスが働き、結局何も持たずに家から出た。報知器は誤作動だったわけだが、不測の事態に対する対応がまったくできないことを思い知らされた。

件の非常用バッグというのは「避難グッズxx点セット」が予め入っているバッグのことで、数年前に買って放置していたもの。改めて中身を確認してみると、これが散々だった。水や食料は賞味期限が切れているし、役立ちそうなグッズもいつどうやって使うのか見当がつかない。「FOMA用の充電ケーブル」みたいな、明らかに使わないものまで入っていた。

「非常用バッグは自分で作らないと使えない」と実感し、今年の夏ごろから実践しながら理解を深めている(イマココ)。

免責: 本記事の正確性・網羅性は保証しない。もし記事を読んで実践しようと思った際は、国や自治体などの信頼できる情報を参照することをおすすめします。たとえば、首相官邸サイトには「これだけは準備しとけよリスト」がある。スタートを切るにはピッタリ。

やったこと

家具固定

住んでいる市には海がないので、第一に想定するのは地震ということになる。よって家具の固定をしていく。まずは冷蔵庫やテレビなど、危険性が高い大型家具(家電)から優先的に対策していった。

テレビはテレビ用の、冷蔵庫は冷蔵庫用の耐震グッズなんかが各々ある。あまり使ってないタンスは、思い切って捨ててしまうことで対処した。

非常用バッグづくり

あわせて非常用バッグを作っていった。何を入れたかは後述するが、作ったのはこの2つ。

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左のバックパックのほうは、急いで逃げるとき用。無いと命に関わる/激しく困るものが入っている。ダッフルバッグはもう少し長期戦を想定したもので、予備の着替えや食料などのかさばるものと、緊急性が低いものが入っている。

使わなくなったバッグを再利用するのが経済的で、バックパックには家にあったクーラ30を使った*2

こいつで今まで様々な場所に出かけた実績があるので、耐久性、収納力、快適性すべてに信頼を置いている*3。バッグ自体のことは過去記事に書いた。

text.sanographix.net

1軍の1/3

バックパックには以下のものが入っている。いくつか写し忘れたので写真にあるものが全てではない。

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  • 左:
    • すぐ使うギア(マルチツール、ライト、安全手袋、ホイッスルなど)
    • 電気(乾電池、電池式モバイルバッテリー、スマホの充電ケーブルなど)
    • 情報収集(携帯ラジオ、筆記用具)
  • 右:
    • ファーストエイド(薬、テープ類など)
    • 衛生用品(ウェットティッシュ、歯ブラシ、マスク、ハンドサニタイザーなど)

1軍の2/3

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  • 左:
      • レインジャケット(※普段から使う)
      • 着替え、サバイバルシート、タオル
    • 袋類(ゴミ袋、レジ袋など)
  • 右:
    • トイレ(非常用トイレ、芯を抜いたトイレットペーパー)
    • レジャーシート

1軍の3/3

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  • 左:
    • 食料(水、カロリーメイト、プロテインバーなど)
      • 日常的に腹減ったら賞味期限内に食べて補充する
  • 右(スリングバッグごと非常用バッグに詰める)
    • 貴重品(小銭、1000円札など)
    • 書類(保険証や住民票のコピー)

2軍

ダッフルバッグには以下のものが入っている。

  • 2日目以降の着替え・衣類
  • 2日目以降の非常用トイレ
  • 2日目以降の食料
  • 生活用品(わりばし、コップ、LEDランタンなど)
  • 寝具

わかってきたこと

旅行のパッキングでの基本的な考え方「いらないものは詰めない」「用途別に小分けする」は、そのまま非常用バッグでも当てはまった。また、普段旅行で持っていくギアがそのまま非常用にも使えたりした。もしアウトドアが趣味なら、より道具の被りは増えるはず。

一方で旅行の荷物と違うのは「作ったところで出番があるかわからない」点。上記写真を見ればわかる通り道具の数がとにかく多く、はじめは途方に暮れる。そこで、いきなり全部いいやつを揃えない を心掛けた。まず基礎的なギアをとりあえず用意してみて、足りないものを徐々に補ったり、アップグレードするサイクルを何度か繰り返して準備していった。準備始めてからこの記事を書くまで半年かかっているわけで、そのくらい気長にやっていくものだと理解している。

「普段から使う」もコツだとわかってきた。普段から使うなら安心してお金をかけられる。レインジャケットは言わずもがなだし、フラッシュライト・ヘッドライトは狭いところにモノを落としたときなんかに大活躍する。

食料に関しても、非常食を普段から食べるローリングストック法が常識になりつつある。なので、そのへんで売ってるプロテインバー(おいしいよね)やサバ缶、レトルトカレーなどを普通に食べながら補充していくようにした*4

グッズの半分近くはインターネットで購入したが、実物を見て買うときは次の店舗をまわるのがおすすめ。

  • ホームセンター。なかなか実店舗で防災グッズを見つけるのは困難だが、ホームセンターには置いてある可能性が高い。
  • 100均。レジャー用品売り場を物色するといいかもしれない。あとはジップロック(的なバッグ)の大量買いにも便利。
  • アウトドア用品店。おすすめはキャンプ用品売り場。
  • ドラッグストア。薬と食料品が安い。

FOMAの充電器のエピソードや、非常食の常識が変わったように、常識もテクノロジーも移り変わるので、こういうのは一度作って満足するものではないなと理解しつつある。そうはいってもチェックリストを埋める充実感は半端ないのもまた事実だった。この充実感はインベントリのアイテムを最適化する感覚にとても近いので、ゲーマーの皆様には馴染み深い体験になると思う。

*1:怯えて電車に乗ったり混んでる場所に行きたくないのと、旅先ならではの匂いがマスクで遮られてしまうのが嫌で、無理してまで遠出したくない気持ちのほうが強い

*2:余談だが、念のため耐火バックパックを検討してみたが、出回ってる製品自体がほとんどなく、希望に合うものが見つけられなかった

*3:もう使ってない理由は「使いすぎて飽きてきたから」だけなので、本当に良いバックパックだと思いますよクーラ30

*4:家に食べるものがなんもない時に非常用バッグを開けるとお菓子が入っていてラッキー、的な体験も演出できる