SANOGRAPHIX Blog

京都を拠点に活動する佐野章核 (sanographix) の個人ブログ。日記、webデザイン、読書、写真など。

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荷物多めでも大丈夫、Evergoods「Civic Half Zip 26L」1ヶ月使用レポート

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日常用のバックパックに求めるサイズはなんだろうか? 僕はバックパックは少し大きいほうが好きだ。なぜなら、出かけるついでに買い物に寄って帰っても、両手が塞がらなくてすむから。特に自転車で移動するときは、買い物の荷物はバックパックに入れられないと困る。

これまで、日常用バックパックに「Tortuga Setout Laptop Backpack」を使っていた(過去記事)。しかし、ショルダーストラップの末端が、肋骨の骨ばっているところに当たって痛いことに、あとになって気づいた。おそらく自分の体型の問題なので、どうすることもできず残念だ。これさえなければ素晴らしいバックパックだった。次なるバッグを買うための言い訳に聞こえる? そのとおりです。

代替候補を探して購入したのがEvergoodsの「Civic Half Zip 26L(以下、CHZ26)」。およそ1ヶ月使った時点での感想を書きたいと思う。

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外装

外装をみるとわかるように、きわめてまっとうな形のバックパック。身長169cmの自分が背負うと大きすぎるのではないか? と購入前に疑問を抱いていたが、背負った印象は決して大仰ではないサイズ感だった。控えめな外装も相まって、日常用として目立たずに使用できるだろう。

耐久性・耐候性のある、硬めのぱりっとした生地が使われており、いかにも信頼できそうなタフさがある。その反面、生地の性質なのか、ホコリや毛くずがつきやすい。ペットがいるご家庭も注意したほうがいいかもしれない。

高い位置で背負える

CHZ26で最もよいところは、「高い位置で背負えること」だと思う。バックパネル全体が背中に沿うようなカーブを描いており、簡単に理想的な位置で背負える。しかも、このカーブの空きスペースが収納になっている、ナイスな設計なのだ。収納は後述する。

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背中に沿ってカーブを描く。空いたスペースが逆三角形型の収納になっている、ナイスな設計

しかも、高い位置で背負うときに最も格好良く見えるように設計されている(背負った画像を参照)。というのも、おしゃれに見えるようにあえて低い位置でバックパックを背負う風習があるが、あれをCHZ26でやるとかなり背中に違和感がある。つまりこのバックパックには背負う位置の選択肢がひとつしかないのだが、それによって快適性を担保しているし、見た目も良い。

背中側で気になるのが、空気の通りがきわめて悪そうなところ。

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メッシュのひとつもつけてほしいよ

ここはメッシュなりパッドなりで空気の逃げ道をつくり、背中の蒸れを防ぐのが普通のところ、どうしてそれをしなかったのか不思議。まあ、メッシュだろうが蒸れるものは蒸れるんだけど、このフラットな形状がどう影響するのか、夏になったら見てみようと思う。

でかい収納x1、小さい収納x3

メイン収納部は広々とした空間が広がっている。ジッパーを開くと、上半分が自重でペロンと反転するようになっているのが便利。僕の場合、普段はできるだけこの大きなエリアを空けておき、買い物の荷物を詰める用途に使っている。手前にはラップトップ・スリーブがある。

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メイン・コンパートメント

内側には、小さめの収納が2つある。財布や筆記具などの携行品を詰めるのに便利。

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小さい収納x2。メッシュ収納はCHZ22でオミットされており、CHZ26だけにしかない

メッシュの収納だけは、ひとまわり小さいCHZ22には存在しないことに注意が必要。この存在が、CHZ26を選ぶ強力な理由になる。メッシュを開けるときは天地が反転していることを踏まえて、ジッパーがあえて下側についているのが素晴らしい設計。

僕はここにプロテインバー*1や常備薬などを詰め、ちょっとしたエマージェンシー・キットを構築した。若干脇道に逸れるが非常用バッグについては過去記事があるので、興味があればあわせて読んでいただけるとうれしい。

text.sanographix.net

3つめの小物収納は上部にある。唯一、外から直接アクセスできるのがここ。

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すぐに取り出せる上部収納。カメラが入ればラッキー。画像内のカメラはX-E3 + XF35mmF2R

鍵などを入れるのを想定しているようだが、おすすめしたいのはカメラ。ここでカメラを取り出せると撮影がものすごく快適になる。上部写真でわかるように「ギリギリ入ってる」状態なので過度な期待はしないほうがいいが、もしコンデジや小ぶりなレンズのミラーレスを持っているならトライしてみる価値はある。

カスタマイズ性

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いろいろなギアを引っ掛けられる。自由度が高く、あれこれ考える楽しさがある

内側にたくさんのループがついている。ここをどう活用するか、使用者の腕の見せ所になりそう。取り急ぎカラビナを引っ掛けてフラッシュライトやマルチツールをぶら下げている。なんかもっと有効活用できそうな気もする。ともかく、あれこれカスタマイズを考えるのは楽しい。

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上部のハンドルには、バッグハンガーとしてHEROCLIPを装着するのをおすすめしたい。こいつを使って出先や自宅の机に吊るして引っ掛けられるというギアで、背負うときには畳んでおけば邪魔にならない。

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ウォーターボトル・ポケット。伸縮性が高く、意外なほど中身をホールドしてくれる

どちらの側面にもウォーターボトル・ポケットがついているのもうれしい。僕は左右に折りたたみ傘と手袋を入れている。伸縮性の高い素材のおかげで、中身がこぼれることなく1ヶ月使えている。

クラムシェルじゃないの?

EvergoodsにはもうひとつCivic Panel Loader(以下CPL24)という人気商品がある。CPL24はクラムシェルと呼ばれるスタイルで、スーツケースのように上面全体が開く。これまでクラムシェルのバックパックを使っていたので、ガバッと中身が見渡せる利点は十分理解している。しかしながら、CHZを買ったことで、クラシカルなデイパックのスタイル(トップローダーというんですかね?)に回帰した結果になった。

自分なりの結論としては、旅行など「平らな場所で中身を開ける機会が多い」ときは、クラムシェルのほうが明らかに便利。その反面、スーパーでの買い物など「立ったまま中身を空けたい」ときは、クラムシェルだと開き具合の制御が若干難しいことがわかった。それに、CPL24はラップトップが独立して収納できる反面、メインコンパートメントの割り当てが狭くなり、重量も重くなる。普段あまりラップトップを持ち歩かないし、どんな用途で使うか考えた結果、日常用としてはクラムシェルは見送ることにした。こんなこと書いていたらまた旅行に行きたくなってしまうじゃないか。


タフで高品質、控えめな外装にたくさんの機能が盛り込まれているのがとても気に入った。日頃から頼れるギアを探している自分のような人には、まず間違いのない選択肢になると思う。

デメリットとしては背中の蒸れ具合(未検証なので断言はできない)が気がかりなほかは、ホコリがつきやすいとか、ジッパーがやや固い*2とかその程度。重すぎもしないが決して軽いバックパックではない、というのもあるが、素材の品質を重視する反面軽さを犠牲にするのはどのブランドも同じ。Evergoodsにもその傾向を感じられるものの、そこは企業哲学と折り合いをつけるしかないのかなあと思っている。

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いや、完璧なバックパックは存在しないので、これくらいデメリットあって普通です。背負った第一印象が非常によかったので、それを信じていただけたらと思う。できるだけストラップを絞って背負うのが快適です。

*1:プロテインバーはどこでも売っているので小腹が減ったら食べて即補充できる。もちろん非常食にもなる

*2:ジッパー自体はYKK製で信頼できる