ことしも四分の一が過ぎようとしている。2020年1月から3月までにプレイした・プレイしているゲームの感想をまとめる。
- 龍が如く7 光と闇の行方
- Need for Speed Heat
- The Pedestrian
- Headliner: NoviNews
- Ori and the Will of the Wisps
- セヴンデイズ あなたとすごす七日間
- そのほかやった/やってる/やる
龍が如く7 光と闇の行方
シリーズ続編でありながら新主人公へと交替、さらにジャンル自体もこれまでのアクションアドベンチャーからRPGに刷新したことで、僕のような過去作を追いかけていないユーザーにも圧倒的に手が出しやすくなった。
巨大な抗争に巻き込まれていくメインシナリオと同時に、ときに会社経営に明け暮れ、ときに資格学校で妙にマニアックなセガ検定(初級)を受け、街中の自販機で小銭を漁り、ハロワで転職した帰りにおっさん達で自撮りした。個々に気合の入りまくった要素がありすぎて現実の繁華街のようにカオスな様相なのに、なぜか最後には感動できる。わけのわからなさを含めて日本的だと思う。中盤で急なレベリングが要求されるといったRPGパートの微妙な中だるみもチャラになるほど面白かった。
Need for Speed Heat
レベルを上げてパーツで殴るタイプのレースゲーム。個人的にはNFSシリーズかなり久々の復帰で、変わった点も変わってない点も愛おしく感じられる。今作で登場した、昼夜を自由に切り替えられ、昼は資金を・夜は名声レベルを稼ぐという一風変わったシステムは、プレイにメリハリを生むのに一役買っていた。夜のネオン煌めく様子は、かつて遊んだNFS: Undergroundを彷彿とさせて良かったし、HDRとの相性も抜群。
そんな派手派手オープンワールドを派手に駆け回れるよう、挙動もとことんアーケードライクな調整。逆にこれをやり込んでもオーセンティックなドライブゲームの腕は上達しなさそうだが、そんなことは誰も気にしてない。
走っていて気持ちいいのはやはり夜だが、夜に発生するパトカーとのカーチェイスは正直鬱陶しい。このシリーズ伝統の要素といえばそうだけど、皆そんなに警察と追いかけっこが好きなのか……? ちなみに小技としてはパトカーはジャンプ台を飛び越せないので、川沿いや海のジャンプ台を利用すれば比較的楽に巻くことができる。
NFSシリーズの今後はCriterion Gamesが開発担当になるという情報がある。あの傑作中の傑作『バーンアウト3』を生み出したスタジオということもあり期待が高まっている。
The Pedestrian
このパズルゲームのよさを説明するのは簡単で、スクショ一枚見せればよい。ピンときたら確実にその印象のまま楽しめる。
目まぐるしく移り変わるリアルな風景をバックに、これ以上ないほどシンプルなピクトグラム人間が一筆書きパズルを攻略していくという対比がおもしろい。パズルにはルール説明に文字を使わないポリシーが徹底されており、プレイヤーは否応なく試行錯誤して解くことになる。しかし丁寧に設計されたステージのおかげで、手の込んだギミックが次々登場しても理不尽さを感じないという、相当高度なバランスを達成している。非言語でどうやってルールを伝えているか自体もかなり興味深く、LIMBOなどノンバーバルなゲームが好きなら更に楽しめると思う。
Headliner: NoviNews
メディアリテラシーが未だかつてなく試されている今、新聞社の編集長になって世論を操作してみてはいかがだろうか。
本作はデスクに届けられたニュースからどれを報道するか毎日選択し、14日後の世界を見届けるゲーム。事務系ゲームの金字塔『Papers, Please』を思い出す方も多いかもしれないが、あれほどシビアな難易度ではなく、むしろ「報道する・しない」のシンプルな選択がどのような結果をもたらすかにゲームの焦点が当てられている。些細な選択が後々恐ろしい影響をおよぼすこともあり、結末のバリエーションが多岐にわたるためリプレイ性が高い。初回プレイでは主人公の身近な友人達は医療費を払うこともままならず姿を消していった。
Ori and the Will of the Wisps
高い完成度で一躍期待のIPに駆け上がった前作『オリとくらやみの森(Ori and the Blind Forest)』の続編。
NPCやサイドクエストの大幅増といった新要素はあるものの、基本のコンセプトである「美しいビジュアルで描かれた凶悪なトラップを乗り越えていく」魅力はそっくり前作譲りなので、続編を待ったファンには充分満足できる内容。序盤に苦戦したステージでも、アビリティが増えてくる後半に再訪すれば縦横無尽に移動できるようになっていて、成長を実感できるのが気持ちいい。何度力尽きても果敢に挑むオリきゅんが健気かわいい。
ゲーム苦手な僕は前作同様イージーを選択したところ、まあまあラフなプレイでも強引にクリアできてしまえた。
前作遊んだ様子:
セヴンデイズ あなたとすごす七日間
ギャルゲーはだれと親密になるか分岐があり、名目上はそれぞれの結末を迎える。が、どうせプレイヤーは1ルート読み終えたら分岐まで遡って別のシナリオを読み始める。そこをどうにかシナリオ上も一直線にするため「各ヒロインが7日後に死ぬ設定*1」で挑んだのが本作(と失礼ながら個人的には解釈している)。
とはいえ邪な感じは微塵もなく、提示された謎は最後にはきっちり回収されるし、実態はキワモノの皮を被った王道。別れの苦しみ・繰り返す死に心が鈍感になってくる主人公の葛藤といった描写からも、本当に真面目に作られていることがよくわかる。
ところで上記画像中のキャラクターはメインヒロインではなく主人公の母。こういうゲームではいてもいなくてもよい存在に描かれるのがお約束だが、本作においては物語の端々で非常に重要な役割を担っているのが新鮮だった。キャラとしても魅力的で、準レギュラーのなかでも頼れる大人ポジションとして一際存在感を放っている。
なお本作含めていくつかのゲームは先日のSteamビジュアルノベルセールでゲットした。Steamで「ビジュアルノベル」の切り口で特集が組まれたこと自体、僕の覚えている限り過去にない気がする。インディーまわりでじわじわと感じていた同ジャンルの盛り上がりを体現するセールとなった。
そのほかやった/やってる/やる
あと途中だったり積んだりしてるタイトルがいくつかある。
Fluffy Store (茸茸便利店)
ボリューム的にもお値段的にもサクッと遊ぶのに最適。シナリオの端々でちょっとした異文化体験ができるのもおもしろい。こっそり隠してるアレゲな漫画は海外から取り寄せたものとかって描写にオッと思ったりとか。
パズル探偵スカウト
推理アドベンチャーとピクロスの合体、というと最初はカレーうどんみたいなコンセプトだなと思ったものの、軽妙洒脱な雰囲気づくりがうまくてピクロスとマッチしてる。まだ序盤です。
Life is Strange 2
ウオオオオオオオついにローカライズされたぞ!!!! てことでこれからプレイします。
*1:正確には最初から死んでいて、7日後に霊を成仏させる